2回にわたってお伝えしました「芸能スクール・発表会見学のススメ」は、おかげ様で、掲載以来、コラムに関する感想や、スクールについての質問メールをいくつかいただきました。
なかには「○○市にどのようなスクールがあるか教えてほしい」という意見や「発表会以外に、スクール生のステージを見られるイベントはないか」という意見なども寄せられ、あらためて、地域の大小にかかわらず、子供に歌、ダンスを習わせたいという需要が根強くあることを実感しました。
そこで、今回、次回と2回にわけて、もっと身近な場所で、スクール生のナマのステージを楽しめるイベントについてコメントしてみたいと思います。
今回は、親御さんにはなじみの深いショッピングモールにスポットを当ててみました。
【ショッピングモール イベントチェックの方法】
最近、地方でも増加している大型ショッピングモールは、常設のステージを持っている場所が数多く存在し、テレビ番組のキャラクターショーや、地元出身アーチストの活動の場として使われています。
そんな中、もし、あまり名前の聞いたことがないユニットによるダンス、歌のステージの告知があれば、それは地元のスクール生によるイベントである可能性が大です。さっそく、お子さんと相談して、週末のスケジュールを押さえ、デジカメ、ビデオカメラなどを用意しておきましょう。
イベントの形態としては、土・日、祝日の午後を中心に、2ステージが設定されることが多いようです。時間的には約30分~60分くらい、これは、単独ユニット出演の場合も、複数ユニット出演の場合もあまり変わりません。また、1回目と2回目の間隔は、1時間~2時間取ってあるのが普通です。
選曲は、スクールの特色が最も反映されるものです。ダンス主体ならば、古今東西のダンス・ヒップホップナンバーがよく選曲されます。高校生以上のユニットは、最新の楽曲が、小・中学生中心のユニットなら、懐かしめの楽曲が使われる傾向にあるようです。
一方、ボーカル主体ならば、出場者(出場ユニット)のキャラクターによって、バラード系、アイドル系のカバーや、オリジナル曲などが選曲されます。意外にも最新ヒット曲は少なく、10年前~数年前に大ヒットし、スタンダード化された楽曲が使われる傾向にあるようです。
生徒たちのレベルは、ダンスユニットなら、メンバー個々のバランスが取れているか、ボーカルなら、いかにステージ上で堂々と歌えているかをチェックすればいいでしょう。特にデジカメなどで一瞬を切り取ると、ブレの様子から、表情の良さや踊りのスピード感がよく伝わり、そのスクールがどんなジャンルを得意としているか理解できると思われます。
【実際のステージの模様】
さて、ショッピングモールでのイベントの状況については、実際の模様を写真で見ていただいたくのが早いかと思います。例として、最近私が観に行ったイベントをいくつか紹介しましょう。
(1)スクール名(リンクはオフィシャルサイト) (2)会場(所在地) (3)開催日 (すべて無料イベント、写真撮影可)
●INAZUMA
(1)つくばアーティスト学院(アクターズスタジオつくば校)
(2)イトーヨーカドー土浦店前(茨城県土浦市)
(3)2004.5.29
地元の女子中・高生を中心に100人以上のファンを集める人気男性ユニットです。
●Sweet-soul mate
(1)Sweet-soul
mate
(2)チャチャタウン小倉(福岡県北九州市)
(3)2004.8.1
ユニットのメンバーは小学生から20代まで幅広く、構成もバラエティに富んでいました。
●DASH
(1)JMSソナタ
(2)利府ジャスコ(宮城県利府町)
(3)2004.8.14
ロックバンド「TUBE」のコンサートで踊った実績を持つ実力派です。
【イベントは生徒募集宣伝の場】
スクールのイベントは、生徒のレッスンの一環として行われるのはモチロンのこと、スクール自体の宣伝の意味も込められています。スタッフは、常に、イベントを観た観客の中から、少しでもスクールに入校してもらえるお子さんがいないか期待をしているのです。
ステージが終わった後に、もし何か質問したいことがあったら、積極的に、近くにいるスタッフに声をかけてみてください。「発表会見学のススメ」でも触れたように、チャンスへの第1歩は、まずはコンタクトを取ることなのですから。
次回は「お祭り編」として、どの地域でも必ず1つや2つは開催される「お祭り」にスポットを当ててみましょう。