2010年1月8日(金)~3月26日(金)にテレビ東京系毎週金曜深夜0:12~0:53に放送されるドラマ24『マジすか学園』の記者発表が行われました。(2009年12月3日 都内ロケ地)
このドラマは秋元康総合プロデューサーの企画・原作で、内容は一見地味で普通なのに実はケンカ最強な女の子(前田敦子)が、なぜかヤンキーばかりいる『マジすか学園』に転校してきたことによって一大勢力争いに巻き込まれる物語で、彼女たちのケンカ三昧な日常を笑いとアクションを押し出しながら青春のきらめきを描くドラマにしていきたいとのことです。
会見にはSKE48、SDN48のメンバーも含めて25名が登場しました。
秋元康「この『マジすか学園』というのはAKB48でドラマをやろうというときに、アイドルグループにないものは何かなということと、AKB48の人数の多さで何かができないかということで、ヤンキーもの――よくあるパターンだとは思うんですが、面白いんじゃないかということで、テレビ東京さんと一緒にこういうドラマを作りました」
前田敦子「前田敦子役をやらせていただく前田敦子です。今回、歌を歌っているAKB48と、ドラマの中のAKB48はまったく違ったものを見せられるように頑張ります」
大島優子「優子役の大島優子です。見たとおりいろんなキャラクターが揃っていて、これからどういう風にストーリーが進んでいくのかを楽しみにしながら、ヤンキーという今まで挑戦したことのないはずなので(笑)頑張りたいと思います」
篠田麻里子「サド役の篠田麻里子です。なんでサドなのかはみなさんのご想像におまかせしたいと思います。AKB48の魅力が詰まったドラマになりそうなので、新たなAKB48を見つけられるんじゃないかと思って楽しみにしています」
小嶋陽菜「トリゴヤ役をやらせていただきます、小嶋陽菜(はるな)です。私はまだ撮影に入っていないんですけど、今日衣装を着てみてすごく撮影が楽しみになりました。私は今までヤンキーになったことはないんですが、いろいろと勉強して撮影にのぞみたいと思います」
――ヤンキーの格好をした印象や役どころでのポイントを教えてください。
前田敦子「私は見た目がヤンキーではなく、むしろ弱そうに見えるので、ある言葉をきっかけに、これ言っていいんですか?」
秋元康「いいです」
前田敦子「『マジすか?』という言葉に反応すると豹変して誰よりも強くなるっていう役柄なので、その変化をどう見せていけるかというのを考えながらやっていこうと思ってます」
大島優子「ヤンキーのドラマということでケンカのシーンや殴り合いのシーンがあるんです。それを練習するのがとても難しくて、演技として様になるのが難しいと思いました。たとえばプライベートのときも(ヤンキーの練習を)やってたりします」
篠田麻里子「この格好をしたときに結構古いヤンキーだなと思ったんですけど、以前からヤンキードラマはやってみたかったので、すごく楽しみです」
小嶋陽菜「私はこのドラマが決まったときからメンバーとヤンキーっぽい言葉で会話して練習しました」
――ちなみに一番ヤンキーが似合ってるのは誰でしょう。
大島優子「なちゅ?」(笑)
なちゅ(SDN48)「ありがとうございま~す!」(笑)
篠田麻里子「なちゅです(笑)」
――秋元さんにおたずねしたいのですが、AKB48がこの1年間これほどまでに快進撃をいろんな場面で見せてこられましたけど、その人気の要因は何かとお考えなのかというのと、この番組をきっかけにメンバーのみなさんにこういう風に成長してもらいたいということろがあれば教えてください。
秋元康「AKB48は本当にここ最近いろんな形で評価していただいてとてもいい状況にあると思うんですけども、それはこの4年間秋葉原の劇場を中心に公演を繰り返し地道にやってきたことだと思うんですね。劇場に足を運んでくださった方、コンサートに足を運んでくださった方、あるいはDVDを見てくださった方、そういう人たちが少しずつドミノ倒しのように広がってきたことだと思います。もちろんいろんなメディアが取り上げてくれたことがトリガー(引きがね)になっていると思います。
このドラマは、AKB48が面白いのはいろんなキャラクターがいるので、そのキャラクターの集大成になるのがこのドラマじゃないかと思うんですね。ですから、今回は多くのメンバーが出演して、演技初体験、ドラマ初出演の人もいるんですけど、その中でおもしろいキャラクターや演技を評価される方もいるでしょうし、ドラマや映画に出てるメンバーもいつもの役と違うので、どれだけ自分を壊せるかが楽しみだと思います」
――ヤンキー言葉を使うときにドスを効かせると思うんですけど、恐く見せるためにするコツがありましたら教えてください。
前田敦子「豹変するシーンを撮らせてもらったんですけど、自分が普段、どういうときに一番怒るかなとかを考えながらしゃべったら少しはドスがきくかなと思ってるんですけど、まだ探ってる段階なので私も勉強していきたいと思います」
大島優子「私、巻き舌ができなくて、巻き舌をしたら恐く見えると思うんですけど、できないので、ニューハーフの人をイメージしますね。声がしゃがれてドスがきいた感じがするので」
篠田麻里子「私はドスというよりも、巻き舌で頑張ってます」
小嶋陽菜「私は今までふわふわ生きてきたので、あんまりそういうしゃべり方をしたことがないので、今、メンバーが巻き舌と言ってたので巻き舌の練習をしたいと思います」
秋元康「たぶんみんな一生懸命役になりきろうとしてるんですけど、たぶんこの中に元ヤンキーがいると思うんですよね(場内笑い)。その元ヤンキーは昔がバレないようにむしら下手な風にやる、その人が本物のヤンキーだと思います」
――それぞれ役名がユニークですけど、役名を聞いてどう思ったかを聞かせてください。
前田敦子「私はそのまんま本名で、あだ名もないので、現場で『前田!』って言われるとちょっとびっくりします」
大島優子「私も本名なんですけど、みんなの役名を聞いているとみんなの特徴をとらえてるなと思いました」
篠田麻里子「私は“サド”なんですけど、どっちかって言ったらMなので(笑)、役的にサドの自分を演じてます」
小嶋陽菜「私は“トリゴヤ”なんですけど、呼ばれるようになってきてもまだ“トリゴヤ”がよくわからないんですけど、いつかわかればいいなと思います」
――このドラマは本気でぶつかり合うドラマですけど、みなさんはメンバーとぶつかり合うことはあるんでしょうか。
前田敦子「日ごろ、ぶつかり合うことはないです。お互い、思ってることを言うことはあるんですけど、ドラマみたいに『コノヤロウ』みたいになることはないです」
大島優子「あっちゃんが言ったとおり、言いたいことを言い合ってたりするので、手とか出したことはないです(笑)」
篠田麻里子「仲がいいので、タイミングも合わせやすいかなと思って、殺陣(たて)とか練習してるんですけど、よけ方とかタイミングが合ってます」
小嶋陽菜「私はAKBに入ってから一度もメンバーとぶつかり合ったことがないので、今回アクションを頑張りたいと思います」
――最後に秋元さんからメッセージをお願いします。
秋元康「AKBはいつも進化してなきゃいけないと思ってて、泳いでないと死んでしまう魚みたいなものだと思うので、いつも歩みつづけたいと思いますし、今回、後ろにいるメンバーが次々に現れて次々に自分のキャラクターがそこで炸裂するのでそれをぜひ注目していただきたいなと思います」
【続々と現れるマジ女のヤンキー】
放送は1月8日(金)深夜0:12~です。現在の『嬢王 Virgin』の枠です。テレビ大阪は3日遅れの月曜日深夜0:12から放送です。なお、番組のオープニングテーマ曲『マジスカロックンロール』は2010年2月17日発売のAKB48の15thシングルのカップリング曲として収録されるそうです。結構ロケ地は寒そうなので、メンバーは風邪をひかないように気をつけていただきたいです。(撮影・取材 岡田)