2005年12月にオープンして以来、チームKを中心に、コンスタントに通い続けたAKB48劇場ですが、今年の9月27日に研究生公演を観戦してからは、約2ヵ月半ほど劇場から足が遠のいてしまいました。
「スクランブルエッグ」スタッフとしての本来の活動である、地方のスクール・オーディション関連の取材が順調に入り、週末は東京を留守にした日が多かったせいもありますが、何よりも、チームAの推しであった大江朝美ちゃん、中西里菜ちゃんの卒業発表が尾を引いて、発表が行われた後の公演はもちろんのこと、11月23日のNHKホールでのコンサートでさえ足を運ぶ気になれなかったのが最大の理由で、AKB48ファンとしての自身は悶々とした日々が続いていました。
そんな中、11月29日には、名古屋・栄にオープンしたSKE48の公演を初めて観戦、そして、12月14日には、夜公演のメールが当選して、チームA 5thステージ「恋愛禁止条例」公演を、初日から2ヶ月近く経って初めて観戦することができました。
今回のコラムは、AKB48ファン再スタートの意味を込めて、初観戦のSKE48、チームA 5th公演、そして、来年オープンが予想されるHKT48への思いを中心にコメントしていきたいと思います。
SKE48 ファーストインプレッション
SKE48公演で使われている「SUNSHINE STUDIO」(SUNSHINE SAKAE 2F)というハコは、AKB48劇場とは違って多目的なライブに対応できる作りになっており、ホール内にはバーカウンターなども設置されています。奥行きが深いだけに、立席でも動きはとりやすそうですが、その分AKB48劇場と比較して視界が非常に悪くなることだけは覚悟しなければならないようです。
そして、この日の抽選は、大いに干されての立席観戦。全員を見通すことはほとんどできず、なかなか手荒な出迎えを受けてしまいました。
公演を観た率直な感想は、年長組のメンバーのキャラクターが思った以上に立っているということでしょうか。
特にAKB48 研究生を卒業して再チャレンジした出口陽ちゃん、同じく研究生から移籍した中西優香ちゃんの表情がとても生き生きしており、SKE48のステージを背負って行きたい!という気持ちがビンビンに伝わってきました。
陽ちゃん、AKB48劇場ではこんなにアイドルしてたっけ?
こうした、一定のキャリアを持っているメンバーが楽しそうに歌い、踊っている姿を観る限りは、SKE48のチームとしての結束はきわめて強固であると言えるかもしれません。
他には、全員曲では常に推されているTAKADA(高田彩奈さん)の妹の高田志織ちゃん、見ようによっては中学生にも見える20才の松下唯ちゃん、声にインパクトがある新海里奈ちゃん、ロックボーカリストっぽい雰囲気の小野晴香ちゃんらが印象に残りました。
もっとも、この日は、「SKE48の推されメン」といわれている松井玲奈ちゃん、珠理奈ちゃんのダブル松井が休演、必ずしもSKE48の全体を把握したものではないみたいです。近いうちに、全員揃ったステージは必ず観戦しなくてはいけません(もちろん、名古屋で)。大きな目標ができました!
それにしても、「SHNSHINE SAKAE」ビルは、渋谷の109前や、新宿のアルタ前にも匹敵する栄でも一等地の場所。観覧車(Sky Boat)が回っているだけでもインパクトがあるのに、観覧車1つ1つにメンバーの顔写真が貼ってあるのですから(下記写真参照)、名古屋での知名度は、劇場オープン当時のAKB48をはるかに上回るといってもいいでしょう。メンバーもそんな「SAKAEの顔」に恥じない活躍をしてほしいと願います。
チームA 5thステージと「チームA」の現状
2008年12月14日、チームAの5thステージを初めて観戦したこの日は、私が初めてAKB48劇場に足を運んでから3周年…、抽選も、ご祝儀をもらったかのごとく、3順目入場、2列目ほぼ真ん中の視界のいい席で観戦することができました。
チームA公演、とは言え、当時から在籍しているメンバーで出演したのはわずか4名(板野友美ちゃん、大島麻衣ちゃん、佐藤由加理ちゃん、前田敦子ちゃん)。研究生出身メンバー、研究生中心と言っても差し支えない公演でしたが、私自身は、不思議と「物足りない」というイメージは受けませんでした。
それは、コラム「AKB48 研究生 チーム昇格の条件と現状評価」で書いたように「研究生公演」というフォーマットが、私にとって、AKB48のファンとして劇場に足を運ぶ意味を思い出させてくれたこと、さらに、2008年8月13日夜の研究生公演を観戦した際、歴史に残る「アンコールなし公演」を体験、メンバーが号泣して観客に謝るシーンを観ながら「研究生は支えるべき存在」という気持ちが高まったことも起因しているように思います。
(備考:このときの公演を観戦したお客さんは、後日、同じ研究生公演を無料で観戦できる権利が与えられ、私自身は9月27日にその権利を行使しました)
楽曲に関しては、これまでAKB48名義で世に出された楽曲をブラッシュアップしているような印象を受けました。いわゆる、ファン受けを狙った「サプライズ」的な楽曲は影を潜め、歌詞の面で、中・高校生(=明日のAKB48を担う世代)の女の子にも感情移入しやすいフレーズを選んで制作されているようです。個人的には、さしあたって、M6「ハート型ウイルス」、M9「真夏のクリスマスローズ」、M12「ひこうき雲」、M13「あの頃のスニーカー」あたりが気に入りました。
いずれにしても、研究生・研究生出身メンバーが手を取り合い、オリジナルメンバーが存在感を発揮する場が「チームA」の現状であることを認識できた次第です。
研究生に「気になる人」ができました!
ところで、12月14日の公演では、研究生に「気になる人」ができました!
野中美郷ちゃんです!!!
(こうした書き方は、女の子の「好きな人ができました!」に近い…、かな?(笑))
10月19日のチームA 5thステージ初日が初ステージだったそうですが、この日初めて観た限りでは、表情が、動きが他の研究生と比較しても固かったですね。通常なら「やる気があるのかな…」と辛らつな評価をされてもおかしくないパフォーマンスです。
だだ、顔立ちは、チームBの佐伯美香ちゃんをホウフツさせるような美形ですし、ふっくらした体型(B87)はストライクゾーン、身長が高め(165cm)なのも、チームKを中心に応援し続けた私にとっては許容範囲です。右腕に大きなホクロ(?)があるのも、とってもSEXY。
もし、もうちょっと笑顔と、恵まれた体型をアピールできるようになれば、もっと輝くようになるのでは、そんな気にさせてしまう女の子であるのは間違いありません。
この感覚、何となく、初めて大江朝美ちゃんや野呂佳代ちゃんを観たときと似ています。ということは、何度か観ていくうちに、きっと美郷ちゃんも本当の推しへと変わるのでは、という予感がしています。問題は、かつてのように、毎週のように並んでチケットを購入するわけにはいかないこと、そして、研究生であるが故の出演頻度の低さなのでしょうけど。
ところで、去る11月19日に、来年4月から、入場者、出演者とも、18歳以上に限定しての深夜帯のライブ「サタデーナイト48」が開催されるとの発表がありました。
もちろん、彼女は、来年4月20日に18歳を迎えることになり、その時点で「サタデーナイト48」への出演が解禁となります。長身、ふっくらとした体型、右腕のホクロ…、従来のAKB48メンバーにはない「フェロモン」を17歳にして備えている彼女にとっては、ある意味、チャンスと言えるのかもしれません。
まずは、そのときまで、AKB48のメンバーでいられるのを願うばかりです。
HKT48と福岡への思い
一方「サタデーナイト48」の構想と同時に、福岡・博多にも、姉妹グループ「HKT(博多)48」を発足させるという、衝撃的なニュースも飛び込んできました。
福岡出身の私にとって、HKT48の動き次第では、現在の動き方を大きく転換せざるを得ない状況になりそうですので、触れないわけにはいきません(笑)。
「スクランブルエッグ」Webサイトにも掲載されたSKE48初日公演の記者会見で、秋元プロデューサーは、次の劇場候補地として真っ先に福岡の名前を挙げていました。AKB48に福岡、九州出身のメンバーが多いことを考えれば、以前から魅力的な地域に映っていたはずです。
私が、福岡周辺の芸能予備軍を長年取材し続けた印象としては、アーチスト志向が強いこと、ソロ志向が強いことがあげられます。
そうした部分が「ユニット活動には合わない」という色眼鏡で見られていたことは確かで、それは、福岡・九州出身者が実質田中れいな1人しかいないモー娘。(ハロプロ)の人選に顕著に表れていました。
ただ、実際には、福岡はダンスが非常に盛んな場所ですし、アニメ関連のイベントもコンスタントに行われています。「ユニット向きではない」というマイナスイメージよりも、むしろ「芸能界向きな性格の人が多い」という従来の業界イメージから、福岡・博多で「行けそう」と判断したようにも思えます。
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、福岡市内で「博多」と言えるエリアは、中洲を含めた那珂川から東であり、博多駅(改築工事中)、博多リバレイン、キャナルシティ博多、博多駅交通センター、ヨドバシカメラなどが、博多エリアにある主な商業施設です。
名古屋の劇場を、わざわざ「SKE」と名づけたくらいですから、HKT48劇場についても、看板に偽りなく、博多エリアに作られることでしょう。先に紹介した施設(2011年完成予定の博多駅ビルを除く)内に劇場が入るのか、全く新しいビルに入るのか、注目したいですね。
2009年に向けて
このように、AKB48のファンとして復帰することを自分なりに模索はしているものの、引き続き2009年も取材であちこち動き回ることが予想されますので、かつてのような、休日は何が何でも劇場に足を運ぶ、というわけにはいかなくなりそうです。
しかしながら、地方を回る原動力になっているのは、AKB48であるのは事実。取材を通じて、地方の小・中・高生が、AKB48に対して想像以上に熱い視線を注いでいることもわかってきました。
ファンとしては、決して正統的ではありませんが、KENJEYはKENJEYのスタイルで再度、AKB48を追っていきたいと思っています。