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AKB48が水着になることの意味

written by KEN

  Last Updated: 2007/09/01
本記事を無断で複製・転載することを禁じます。
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2007年8月20日発売の「週刊プレイボーイ」「週刊ビッグコミック スピリッツ」に相次いで掲載されたAKB48選抜メンバーの初水着グラビアについては、ファンサイト、ファンブログの間でも数々の議論が交わされました。

「スクランブルエッグ」Webサイトの岡田編集長も、数多くのグラビアアイドルを取材、撮影している立場から、忌憚のない意見を8月23日付の「スクランブルエッグ編集長のブログ」に掲載しています。

岡田編集長を含めて、記事に対する評価は「水着グラビアとしては、決していい出来ではなかった」という意見が大勢を占めていましたが、私自身は、そうしたマイナス評価の中に、AKB48が水着姿を披露する意味が込められている気がしてなりませんでした。

今回のコラムでは、ファンの間に大きな反響を呼んだ、一連の水着グラビア記事について検証してみましょう。

現実の姿を受け止めてほしい というメッセージ

結論から先に言いますと、今回のグラビア記事は、メンバーを「きれいに写す」ことよりも「ありのままに写す」ことに主眼をおいて制作されたように思えます。

特に、両誌とも水着の形状がビキニ、セパレーツ系でほぼ統一されることによって、結果的にメンバーの体型の差をより際立たせてしまう副作用を生んでしまいました。推しメンの「現実の姿」を目のあたりにして、複雑な思いを抱いたファンも少なくなかったようです。

当たり前の話ですが、メンバーは、必ずしも全員がグラビアアイドルを目指してAKB48に加入したわけではありません。当然、人前で水着姿を披露するのは初めての子が多数を占めており、両誌とも笑顔よりも戸惑いの表情のほうが多かったのは確かです。

一方で、自分がどう観られているかをしっかり認識してポーズをとっている子も何人か見受けられました。それはまるで、劇場オープン当初、不器用ながらもステージから客席に目線を送っていた姿とオーバーラップするかのようです。

このように、水着という未知の分野にチャレンジすることによって、各メンバーが、劇場に初めて立ったときの緊張感を思い出してくれたら…、メンバーにとっても、ファンにとってもAKB48の新しい魅力を見出すキッカケになるのでは、と信じています。

ひまわり組「僕の太陽」公演5曲目「アイドルなんて呼ばないで」の一節にもあるように、アイドルは、常に「理想の姿」と「現実の姿」のギャップを背負ってステージに立っています。

秋元プロデューサーは、メンバーの水着姿を通じて、
「彼女のファンになったのなら、たとえありのままの姿が、思い描いていた姿と違っていたとしても、それを素直に受け止めてほしい」
いうメッセージを送りたかったのではないでしょうか。

オーディションとしての水着グラビア

一方、今回のグラビア記事は、もうひとつ「オーディション」の意味も持っていたと思っています。

日頃からコメントしているように、AKB48が「養成機関」であるならば、通常の劇場公演のみならず、握手会、各種イベント、FC企画、すべての場が、レコーディングメンバーに選抜されるため、次のステップに進むための「オーディション」として機能しているはずです。

それを強く感じたのは、「週刊プレイボーイ」でメンバーが白のセパレーツで一列に並ぶシーンでした。

草原をホールのステージに置き換えると、まるで水着審査そのものです。最初の項目で述べた「ありのままに写す」こと、メンバー間の体型の差を強調させること、そして水着審査、記事そのものが「オーディション」だと解釈すれば、すべては筋が通ってしまいます。

こうして記事に登場して、仮に、後日再び水着撮影のオファーをもらうメンバーがいたら…、オファーをもらうことは、すなわち「オーディション」に合格することですから、今度は、自分が最も「きれいに写る」ポーズをカメラマン、スタッフと相談しながら仕事を進めていけるのは間違いないでしょう。

逆に、オファーをもらわなかった人は、素直に「私はグラビアには合わない」と認識して、自分が本来目指している道(女優、歌手、タレント)に邁進していけばいいだけなのです。

「現実の姿を受け止めること」と「オーディション」、今回の記事は、グラビアとしては完成度が低かったとしても、AKB48のコンセプトから言えば、十分意味のある内容だったと私は思います。

もう一度水着グラビアが観たいメンバー

少々堅めのコメントになってしまいましたので、ここからは、普段オーディション出場者やスクール生を撮っている立場で、個人的に次のグラビア展開を期待したいメンバーを何人かピックアップしてみましょう。

まずは両誌で最もバランスのよい肢体を披露してくれた篠田麻里子ちゃん。実は、今年2月に六本木で開催された写真展で観たとき、彼女の贅肉の全く付いていない腰のくびれに圧倒されてしまったのですが(笑)、少なくとも、体型からは、劇場デビュー前から、いつ表舞台に立ってもいいようにシェイプアップしている様子がうかがえました。

もちろん、今回のグラビアでも、そんな体型はしっかり維持していたようです。キャラクター的には、女性から「カッコいい」と言われるタイプですので、女性ファッション誌あたりを狙ってみてもいいかもしれません。

スクール生ウォッチャーから見たAKB48」の中でもコメントしたように、私がかねてからグラビア展開を希望していた成田梨紗ちゃん(スピリッツ)は、彼女の好きなピンク色のビキニで登場。最近のステージを観ていて「ちょっと太り気味では?」という心配もしていましたが、大丈夫でした(笑)。顔立ちがちょっとギャルっぽいですので、引き続きコミック系雑誌での起用を期待したいところです。

そして、ブログでも書きましたが、今回もっとも驚いたのがプレイボーイでの佐藤由加理ちゃんです。ステージでのキャラクターと見事に合致したスレンダーボディ、それでいて、しっかり整った大人のラインと、正直なところ、これまではあまり「推しメン」と呼べるような存在ではなかったのが、少々足元がぐらついてしまうくらい、インパクトのある水着姿でした。

由加理ちゃんは、「ひまわり組」では中西里菜ちゃん(彼女もイメージ通りのスレンダー系ですね)の控え(裏メン)ですし、CDシングルの選抜メンバーに抜擢されたこともありません。AKB48サイドか雑誌(プレイボーイ)サイドかはわかりませんが、彼女をグラビアのメンバーに抜擢した人は、非常に「いい女」を見る目に長けた人ではないかと思っています。

問題は本人のヤル気だけですが、FCブログで、成田梨紗ちゃんとのツーショット水着を披露しているくらいですから、きっとヤル気は大いにあるものと期待はしています(笑)。

やはり「水泳大会」は行われるらしい(笑)

「水着」といえば、8月31日付のオフィシャルブログで「9月中にCDの特典イベントとして約束していた水泳大会を開催します」との告知がありました。

果たして、水泳大会にはどのようなメンバーが出演するのでしょうか。ノゾフィス(川崎希ちゃん)のように、自ら「グラビアアイドルを目指しています」と公言している子もいるくらいですから、隠れ「グラビアアイドル志望者」はその何倍も埋もれていることでしょう。

気をつけなければいけないのは、先にコメントしたように、水泳大会も「オーディション」として位置づけられるということです。出演が決まったメンバーは、ファンにあまりイヤな顔を見せずに、企画を楽しんでほしいですね。

最後に、私自身は「スクランブルエッグ」Webサイトで、あまりグラビア関係の記事にはタッチしていないので「水着には興味ないのでは」とお感じの方もいらっしゃるかとは思いますが、そんなことはありませんので、ご心配なく(笑)。

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【満足度】 5
【コメント】アイドルに水着グラビアは付きもの。
本業のグラビアアイドルに対抗などファンは期待していないはず。ありのままのかわいさを出した水着で十分。
今回の企画は明らかにタイミングが遅い。AKB結成次の夏にやっていれば、もう少し知名度は上がったはず。いかにも後手後手で全国的に売れないから脱ぎましたって感じ。
あと、写真家を選べよって意見。写真集にしろWeb頁の写真にしろ専門家が撮影していない。撮影依頼するなら現在でもアイドル写真取っている先生に頼めばいいのに。グラビアアイドル専門の写真家ならポーズとかも教えてくれるし。スタッフと相談よりも数撮っている写真家に聞くのが一番です。個人的には鯨井さんに撮って欲しいね。
【ペンネーム】望遠スナイパー