2007年1月31日にメジャーシングル第2弾『制服が邪魔をする』をリリースしたAKB48が写真家・篠山紀信先生に撮影してもらった写真の展覧会『JUMP & CRY』を開催することになり、そのオープニングレセプションがありましたので取材してきました。(2007年2月3日 六本木T&G ARTS)
篠山紀信氏、秋元康氏を囲んで
後列左より:早野薫、中西里菜、大島麻衣、宮澤佐江、大堀恵、河西智美、野呂佳代、篠田麻里子、小嶋陽菜
前列左より:増山加弥乃、板野友美、奥真奈美、前田敦子、高橋みなみ、峯岸みなみ、大島優子、秋元才加、小野恵令奈
この展覧会は2007年2月6日(火)~3月3日(土)の11時~19時(休館日:日、月、祝祭日)に行われますので、ぜひとも一度足をお運びください。
オープニングレセプションにあたり、報道関係者向け記者発表が行われましたので、その様子をお伝えするとともに、ギャラリーの様子、当日来ていたメンバーたちが写真を見ているスナップを交えて紹介します。
テレビ局の取材に答える写真家・篠山紀信氏(左)とAKB48プロデューサー・秋元康氏(右)
この日のオープニングレセプションでは一般公開され、入場制限になるほどたくさんのファンの方が訪れました。
――今回の企画の経緯をお話しいただけますでしょうか。
秋元康氏「篠山さんの作品は常に時代を捉えて、そこから音が聞こえてくるというか、躍動感が伝わってくるので、ぜひAKB48という、今、躍動感のある、動いている彼女たちをとらまえてほしい、ぜひ篠山紀信さんに目撃者の一人になっていただきたいということで、忙しいスケジュールのなか、無理を言って撮っていただきました」
――そのオファーを受けた篠山紀信さんはいかがでしょうか。
篠山紀信氏「全然AKBというものを知らなかったんですね。それで、劇場に行ってですね、すっごい驚いたんですよ。日本の男子は元気がない時代なのに、ものすごいエネルギーを出していて『日本の男はこんなに元気だったのかな』と思って、『これ、日本中で一番元気な場所じゃない?』って思ったんですよ。それはよく考えると、後ろに並んでいるこの人(AKB48)たちがすごいパワーを出しているんですよね。それのやりあいがすごい! これはやっぱり撮らないといけないと、今、元気のない日本を元気にしようと、『美しい国』じゃなくて『元気な国』にしなくちゃいけないかなと。AKB48を撮ることが今の時代を撮ることだと思って撮らせてもらったんです」
2階は全部泣いてる写真
会場をいったんクローズし、AKB48のメンバーを集めて篠山先生がギャラリー内でメンバーを撮影。その後、現場にいた関係者も呼ばれて、篠山先生も一緒に撮影。記者も写り込んでしまいましたがどこかで使われるのでしょうか……。
集合写真撮影後に自分たちの写真を見るAKB48のメンバーたち。
2階はメンバーが泣いている写真が集まっています。ステージでの泣き顔とはまた違った一面が見られます。「JUMP & CRY」の「CRY」の面です。
――実際に彼女たちをファインダーから見てどんな印象ですか?
篠山紀信氏「すごいんですよ、パワーが。この人たちとタメ張って撮るにはすごいエネルギーが要るんですけど、でも僕がエネルギーを出さないと彼女たちも出さないので、だからどんどんエネルギーをもらいました。もらったからこんなパワーのある写真ができまして、本当、楽しかったですね」
――シチュエーションのプランは篠山さんがお考えになったんですか?
「はじめは元気だから跳んだりしてもらうっていうのをやってたんですけど、あるとき、1人の女の子って大島優子さんなんですけど、この人を撮っていたら目が潤んでくるんですよ。放っておいたら涙ポロポロ出てくるの。『あ、これはすごい!』と。じゃあ2階(のフロアー)は全部泣かそうっていうんで、2階は全部泣いてる写真なんです」
――秋元さんは篠山さんの写真をご覧になっていかがですか?
秋元康氏「やっぱすごいですよね。たぶん女の子たちから見ると篠山紀信さんの偉大さっていうのをなかなかわからなくて、単なるエロオヤジ(笑)だと思っている人もいると思うんですけども、すごいですね。一瞬の表情の捉え方というか、カメラのレンズに向かって彼女たちが吸い取られていくというか引き寄せられるような、すごさがありますよね」
AKB48メンバーから見た篠山先生の印象
――AKB48の中でこのメンバーっていうのは理由があるんですか?
秋元康氏「それは篠山さんが」
篠山紀信氏「それは秋元さんが(笑)」
秋元康氏「第一弾ということで」
――次に第2弾、第3弾があるということですか?
秋元康氏「そうです。篠山さんの体力が続く限り(笑)、ぜひ撮り続けていただきたいと思います」
左:奥真奈美、右:野呂佳代
手前:前田敦子、奥:河西智美
――それではメンバーの方に撮影の感想をうかがいたいのですが。
奥真奈美「最初、笑えなかったので、笑えるように次、撮れたらいいと思ったんですけど」
――篠山さんはどうでした?
奥真奈美「楽しかったです」
篠山紀信氏「僕のことを呼ぶときにこの人、フルネームで呼ぶんですよ。『ねーねーねーねー、篠山紀信さん』って。だから僕も『ねーねー奥真奈美さん』ってフルネームで呼び合う仲です」
――それではお隣の方。
前田敦子「いつも写真を撮るときに笑わせてくれるんですよ。で、ジャンプをしたりするのが楽しかったです」
――篠山さんのことはご存じでしたか?
前田敦子「はい、もちろんです」
――どういう写真をご存じでしたか?
前田敦子「えっと、いろんな写真集を見せていただいたんですけど、すごくかわいくて、いろんなアイドルが写ってる30年間の写真がすごいなと思いました」
高橋みなみ「本当に楽しかったです。私は写真で笑ったりするのが苦手なんですけど、楽しく撮らせていただきました」
小野恵令奈「私は自然な笑顔が上手じゃなかったんですけど、撮影中にダジャレを言ってもらって、楽しくて自然な笑顔ができて良かったと思いました。勉強になりました」
秋元才加「篠山紀信さんはしゃべらない方なのかなと思ったんですけど、初対面で会って、『あ、こういう方なんだ』って思ってびっくりして、撮影中もずっと楽しくお話ししてて、公演中泣いたりすることはないので、私たちの新たな一面を見てほしいなと思います」
――篠山紀信さんに写真を撮ってもらうにあたっての心境は?
秋元才加「家族に撮ってもらえるんだ、って言ったら『おお、すごい!』って言われて、『一生に一度しかないかもしれないから頑張っていきなさいよ』って言われました。そのときには実感がわかなかったんですけど、今、たくさんの人がいらっしゃって、すごいことなんだなって今、実感しています」
大島優子(左)、秋元才加(右)
大島優子「最初の打ち合わせのときから和ませていただいて打ち解けられたというのがあって、どの表情も任せることができました。だから泣いてる表情とか悲しい表情とか、笑顔とか、どんどん自分からカメラに、というより篠山紀信さんに見せるっていうのができて本当、“自然”ていう表現が当てはまりました」
――では巨匠、という感じではなく?
大島優子「巨匠っていうかなんか、ふつうのおじさん?(笑) よくわからないけど本当に楽しい方で名前も『紀信ちゃんて呼んで』って言ったりして、みんなが心を預けることができる人でした」
今回の展覧会の作品は購入することが可能で、額装、消費税込みで1点29,000円~350,000円までありますが、販売点数が作品により各2点~10点しかありませんので、ご購入の方はお早めに会場にお越しください。すでにSOLD OUTになった作品もありました。会場はhttp://www.tgn.co.jp/hall/arts/map.htmlおよび、http://www.t-g-arts.com/map.htmlをご参考にいらしてください。六本木駅徒歩2分ぐらいです。
そして、3月3日に小学館より写真集『JUMP & CRY』が発売される予定です。64種類の未発表写真のうち1枚が特典として封入されているそうです。詳しい内容はオフィシャルブログでの発表でご確認ください。それでは最後にメンバーのスナップや会場の風景でお楽しみください。(撮影・取材 岡田)
篠田麻里子ちゃんの特大写真の前で同じポーズでパチリ。
右下の写真は売り切れてました。
体操服で遊んだり、特大シャツをみんなで着たり。
1階から2階に上がる階段にも写真の展示が。
おなじみ、動物のかぶりものもみんなかわいく撮れてます。
増山加弥乃(左)、小野恵令奈(右)
早野薫(左)、大堀恵(右)
展示写真はめーたんのSEXYショット
宮澤佐江(左)、奥真奈美(右)