アイドルユニットAKB48から中西里菜、秋元才加(さやか)、宮澤佐江の3人が“Chocolove(チョコラヴ)from AKB48”として2007年6月6日にデビューすることを記念し、チームKによる女性限定公演の最後にサプライズライブとマスコミ向け記者会見が行われました。(2007年6月3日 AKB48シアター)
チームK女性限定公演ライブについてはPart2 チームK公演(1)、Part3 チームK公演(2)でレポートしています。その続きからお伝えします。
アンコールの最後に、Chocolove from AKB48が登場し、『明日は明日の君が生まれる』『チョコレート』を披露しました。
そして、そのあと劇場に詰めかけた女性ファンのみなさんを一人ずつハイタッチで送り出すセレモニーが行われました。
Chocoloveはテレビ番組用のコメント取りなどの取材をこなしながら、秋元康総合プロデューサーと一緒に記者会見をしました。それでは記者会見の様子をお届けします。
ハイタッチの様子
中西里菜
秋元康総合プロデューサーと
中西里菜「このChocoloveというユニットが同性の女の子からもいろんな方からも応援されるような素敵なユニットになれたらいいなと思います」
秋元才加「AKB48の第1弾のユニットですけれども、これから愛していただけるよう、頑張っていきます」
宮澤佐江「チョコレートといったら“チョコラヴ”といったイメージがつくよう3人で頑張っていきたいと思います」
――秋元康さんに質問します。Chocoloveのコンセプトを教えてください。
秋元康「AKB48の今のファンのみなさんは男性が非常に多いんですが、今日も女性限定ライブをやらせていただいて、少しずつ女性のファンが広がっていて、アイドルは女性ファンを獲得して初めて成立すると思いますので、AKB48から女性のみなさんに支持してもらえるユニットを作ろうということで、Chocoloveを作りました。この3人にしたのは、たぶん僕が女性だったときに、友達になりやすい3人を選びました。たぶんそういう気がしました。ぜひみなさん応援していただけたらと思います」
――ユニット名の由来についても教えていただきたいんですが。
秋元康「女性が男性よりも目がないものというと、チョコレートが好きだなというので、チョコレートという言葉を使いたかったんですけれども、いろいろ考えているなかでチョコラヴになったんですが、昔、女の子が泣きながらチョコレートを食べているシーンを見て、悲しいことと甘いチョコレートは別ものだったのがすごく印象的だったので、今回はそういうユニット名にしました」
――今回女性限定公演でも目の当たりにしたのですが、AKB48、Chocoloveがこれだけ女性にも支持されているわけは何だとお考えですか?
秋元康「まだ初めての試みですし、これから定期的に女性限定公演も増えていくと思うんですけど、昔、(作詞家の)阿久悠さんがおっしゃった言葉なんですけども、『アイドルというのは手の届く高嶺の花か、手の届かない隣のお姉さん』という話をされていたんですが、たぶん、AKB48は本当に手が届きそうで、自分もオーディションに受かってレッスンすれば、もしかしたらなれるのかもしれないという、あこがれと親しみのアイドルユニットだと思うので、特にChocoloveに関しては素の近さが女性にも人気になっているところだと思います」
――6月6日にリリースされるデビューシングル『明日は明日の君が生まれる』に込められたメッセージを教えてください。
秋元康「AKB48の前回のシングルが『軽蔑していた愛情』という、いじめなどの心の中に閉じ込めているエネルギーや悲しみみたいなものを取りあげたので、でも何があっても明日は明日の風が吹く、明日は明日の君が生まれると、つまり、人間というのは、変わることができると信じていますので、Chocoloveに関して前向きな、誰でも可能性がある、Chocoloveの3人もオーディションを通過して今こういう場に立っていることすら夢みたいだと思いますけども、彼女たちは夢の階段の1歩目に足をかけたところからスタートしているわけで、誰でも明日は夢をつかめるという意味で作詞しました」
――今後のChocoloveはどのように展開されていくのでしょうか。
秋元康「女性に限定しているわけじゃないですが、女性に共感を得るような作品づくりをして、それぞれの夢に向かってCDを出したり映画・ドラマなど女優としてやっていく部分もあるので、これからの彼女たちの頑張りとか運とか、いろんなものが重なって、また新たな味が出てくるのではないかなと思います」
――秋元(康)さん原作の映画に秋元才加(さやか)さんが出演されていますが、AKB48からソロプロジェクト、ユニットを世に出されていくご計画はありますか?
秋元康「ここのAKB48シアターはショウケースのようなもので、ここでいろんな皆さまに見ていただいて、彼女たちダイヤモンドの原石を『自分だったらこう磨くだろうな』と、プロデューサーやクリエイターのみなさん、関係者のみなさんに育てていただくという場ですので、あくまでも彼女たちは“食材”で、その“食材”を活かした作品に出会えることが彼女たちの幸せにつながると思ってます。今回の『伝染歌』という映画は初めに企画があって、そこでキャスティングする段になって、たまたま監督にもプロデューサーにも見ていただいて、秋元(才加)がいいということで、気に入っていただけたので、わりとAKBありきというよりも、ここに来るとダイヤモンドの原石が見つかるというような形にしたいと思います」
左より秋元才加、中西里菜、宮澤佐江
――中西里菜さんにお聞きします。『Chocolove(チョコラヴ)』というユニット名についてどうですか?
中西里菜「個人的にチョコレートが大好きなので、夜中に起きて食べるぐらい大好きなので、かわいいユニット名になって自分はうれしいです」
――才加さんはいかがでしょうか。
秋元才加「大好きです。昨日もチョコレートアイスをテレビを見ながら食べてました(笑)」
――佐江ちゃん。AKB48と並行しての活動ですが、AKB48とChocolove、それぞれ活動しているときの気持ちの違いはありますか?
宮澤佐江「AKB48として活動してるときは自分より年下の子が多いので、ちょっとおねえさんぽくしている意識があるんですけど、Chocoloveでは3人のなかで一番年下なので、甘えちゃってます」
秋元才加「AKB48での秋元才加と、Chocoloveの秋元才加と違った面を出していけるので、すごくうれしいチャンスを与えていただいたと思っています」
――それぞれこれからどんなアーティストになっていきたいか教えてください。
中西里菜「私は同世代の女の子からも応援していただけるような、素敵なかわいいユニットになれればいいなと思います」
秋元才加「今日、女性公演をやらせていただいたんですけども、秋元(康)さんが言っていたように、アイドルは女性ファンの心をつかんでいないとできないということで、Chocoloveで女性のファンの方々のハートをしっかりとつかんで、また劇場に来ていただけるように、いい流れになるように頑張っていきたいと思います」
宮澤佐江「男性の方も女性の方も大人の方も子どもの方からも愛されて、歌詞をうまく歌で表現できられるアーチストになっていきたいと思います。あれ?『できられる』って言葉ない? 『できる』?」
チョコを持っている振り付けがあるそうなので、そのポーズでお願いしました。
――女性だけの前での公演の感想と、3人でいるときの役割を聞かせてください。
秋元才加「緊張しました。女性だけだと雰囲気も違いますし、ぜひ、またやらせていただきたいというのが本当の気持ちでした。女性にも支持されていることが体感できたので、うれしかったです」
中西里菜「役割は……なんだろう……」
宮澤佐江「……」
秋元才加「比較的私がしっかりしてると思うので(笑)、私が一応、長女、(中西里菜さんが)次女、(宮澤佐江さんが)甘えんぼうな末っ子な感じです」
――デビュー曲が(フジテレビ系)アニメ『スカルマン』のエンディングテーマになっているわけですが、それをテレビで見られたときの感想をそれぞれお願いします。
中西里菜「まさか自分の声がテレビで流れるなんて思ってもみなかったので、最初聞いたときはすごくうれしかったです」
秋元才加「私たちのことをまだ知らない人がいると思うんですけど、『スカルマン』を通して私たちのことを知っていただける機会なのですごくうれしいです」
宮澤佐江「自分の歌が流れててうれしかったんですけど、『スカルマン』にぴったりだと思いました」
Chocoloveの握手会は6月10日まで各所で行われています。地方で行かれない方は、Part1 ダイジェストで説明した、Second Life(3Dのバーチャルワールド)のChocolove houseに6月9日と10日に登場するようです(オフィシャルブログ参照)。今のうちに使い方に慣れておきましょう。またメーカーサイトのメディア出演情報もチェックしてください。
AKB48は7月から「ひまわり組」の公演が始まります。そのリハーサル等の関係で6月はチームBの公演が多くなります。チームBは比較的見やすいので、運悪く乗り遅れてしまった方はこの6月に劇場の雰囲気を味わってみてください。(撮影・取材 岡田)