2009年2月14日より始まったSKE48チームS公演『手をつなぎながら』のフォトレポートPart2です。(2009年2月14日 SKE48劇場)
SKE48『手をつなぎながら』公演フォトレポート(1)の続きです。曲の解説については記者(編集長岡田)の音楽遍歴による偏向した思い入れが含まれていますので、各自、ご自分の目と耳でご確認ください。[注:SKE48および『手をつなぎながら』公演を紹介する目的で取材・掲載しています。掲載画像の複製・転載・直リンク・2次使用は一切禁止です]
★M07 「ウィンブルドンへ連れて行って」
矢神久美、高井つき奈、森紗雪
このイントロを聞いたときの衝撃は言葉に表すのが相当難しいです。優しい鐘の音のシンセ、その次に女性コーラス、そして写真のようなふりふりの衣装……持っているカメラを落としそうになりました(苦笑)。
「このセットリストでは臆することなく80年代アイドルポップスをやる」というスタッフの決意がわかったとともに、私の頭の中で多少封印していた80年代アイドルポップスの宝箱のふたが開けられて一気に飛び出してきました。
今までもAKB48の楽曲の中でたとえば「7時12分の初恋」「パジャマドライブ」「となりのバナナ」など、80年代アイドルをイメージさせる楽曲があったのですが、迷いや照れがあったのか、あと一つ何か物足りないものを感じたのですが、今回は歌詞もアレンジもふっきれた感があり、聞いている側のメーターが振り切れてしまったわけです。
矢神久美、高井つき奈、森紗雪
音楽的な元ネタが何かというのは結局分かりませんでしたが、個人的な感想を言わせてもらえば、コンセプトは渡辺美奈代(おニャン子クラブ)だと思います。「瞳に約束」「TOO ADULT」の世界です。歌はうまくないけど、かわいいし、弱々しいので「守ってあげたい」系アイドルです。そういうアイドルは80年代にたくさんいました。
とにかくアレンジがすばらしいので、報道用資料で確認したら「桜の花びらたち」を担当した樫原伸彦氏でした。ちゃんとコンセプトをわかったうえでアレンジしているということがこれではっきりしました。余談ですが4月22日にコロムビアレコードからメジャーデビューした「プリマベーラS」の『毎日がキセキ!』の作曲・編曲も樫原氏が担当していて、これまたよく出来ている楽曲です。敬意を表して氏のブログにリンクを張っておきます。樫原伸彦☆作曲家のHappenings
★M08 「雨のピアニスト」
松下唯、山下もえ、松井玲奈
松下唯、山下もえ
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「ウィンブルドンへ連れて行って」が渡辺美奈代だとしたら、「雨のピアニスト」はうしろ髪ひかれ隊もしくは、「スケバン刑事」エンディングテーマといったコンセプトです。アレンジはユーロビート系の16分音符が入っていますが、ピアノやシンセの音は斉藤由貴「白い炎」、南野陽子「さよならのめまい」「悲しみモニュメント」あたりを思い起こさせます。私の知人はこの曲で“堕ちた”そうです(笑)。
照明が暗いうえに振りがダイナミックですので写真を撮るのが難しかった覚えがあります。ちなみにスケバン刑事つながりで思い出した余談ですが、吉沢秋絵「なぜ?の嵐」と「涙売りの少女」ってすごく似てますね。
★M09 「チョコの行方」
平田璃香子、大矢真那、新海里奈、平松可奈子
前2曲でメーターが振り切れたので(笑)何をやっても許せちゃう雰囲気の中、バレンタインに渡したチョコと自分の恋の行方が気になる乙女心を歌った曲です。コンセプト的には「ガラスの I LOVE YOU」に近い感じがしましたが、どう受け止めるかは見た人次第です。「PARTYが始まるよ」公演では伝わりきらなかった彼女たちの魅力がこの曲で存分に出ているように思います。
★MC
「チョコの行方」の4人がそのまま残ってユニット曲紹介とともにMC。強烈なアニメ声をしてるのが新海さんですので覚えておいてくださいね。
大矢真那(まさな)、新海(しんかい)里奈
平田璃香子(りかこ)、平松可奈子
SKE48『手をつなぎながら』公演フォトレポート(3)に続きます。(撮影・取材 岡田)