AKB48チームAで活躍中の“ゆかりん”こと佐藤由加理さんのソロ写真集「佐藤由加理1st写真集」が2008年7月18日(金)に発売されました。プロジェクト立ち上げの初日から応援している立場から、写真集の話、7月24日に発売されるDVDの話、ファンの人が聞きたいであろうAKB48の話など、いろんな話を聞いてきました。(2008年7月14日 アーティストハウスピラミッド)
グラビアはやってみたい気持ちのほうが強かった
佐藤由加理 1988年11月22日生まれ、静岡県出身、161cm B76 W59 H82 血液型B型
――『スクランブルエッグ』のサイトは見たことありますか?
「実はスクランブルエッグのオーディション情報を見て(AKB48に)応募したんです!」
――あら、それはうれしいね。
「スクランブルエッグさんのサイトを開いていろいろオーディションの情報を見てたんですよ。そうしたら秋元先生のアイドルグループのオーディションがあるって出てきて、それで受けました」
――秋元康さんのことはどのぐらい知ってたの?
「全然知らなかったです……でもうちのお母さんは知ってました」
――その当時って高校生ですよね?
「そうです。高2ぐらいでした。すごく芸能界にあこがれてました」
――この話あとで聞かせてください。今の事務所に入ることになったのはいつぐらいですか?
「3月の初めごろに事務所に入ったんですけど、その1ヵ月ぐらい前にあいさつに来たのが初めてで、実は入るのを知ったのは劇場で発表する前の日でした」
――(同じ事務所の)池田夏希ちゃんと一緒に水着で新聞に掲載されたのがすごく話題になってましたけど、グラビアをやることについてはどんな気持ちだった?
「恥ずかしいって気持ちは少しあったんですけど、そんなに抵抗はなくて、逆にやってみたいなって気持ちが強かったです」
――メンバーやファンからも結構話題になりませんでした?
「公演のときに私が自分で新聞出しました(笑)。ファンの方も客席で新聞持っててくれた人がいて、それがうれしかったです。朝、自分で新聞買いに行ったんですよ」
さわやかな、かわいい女の子がいます
――では写真集「佐藤由加理1st写真集」の話を。写真集の撮影をした時期はいつですか?
「4月の終わりぐらいに初めて沖縄に行きました」
――初めてなんですか。沖縄はいいところでしょ?
「いいところでした。でもこのときすごく寒くてちょっと過酷でした」
――だいたいどんな写真集になるかはわかったと思いますけど。
「やっぱり恥ずかしいです」
――雑誌のグラビアとは少し違う?
「違いますね。写真集は一人だけですから」
――どんな内容になったか紹介してください。
「それはもう、アイドルっぽく、さわやかな、かわいい女の子が入ってますよ(笑)。浴衣があり、制服もあり、水着もあるし、ワンピースもあるし、部屋着もあるし、いっぱいありますよ」
――水着は何着ぐらい着ましたか?
「8着ぐらい着ました」
――気に入った水着はありましたか?
「オレンジの水着がすごく好きなんですよ」
――うん、これ似合ってる!
「ベッドでごろごろしてたんですけど、このときの照明が好きなんです」
――撮影のときには自分しかいないわけだけど、AKB48のときや雑誌のグラビアと違うことといったらどんなこと?
「うーん。なんか心細かったですね。いつも周りに誰かいるじゃないですか。若い子(年下のメンバー)たちも(笑)。だから全然緊張とかないですけど、一人だとすごく緊張して、まわりが大人ばかりだから少し心細かったです。4日間も沖縄で一人部屋だったのも怖かったです」
――怖かったってどういうこと?(苦笑)
「AKBでは二人とか三人部屋なので、ちょっと贅沢というか」
グラビアのポーズって筋肉痛になるんです
――ポーズをとったりすることで戸惑ったことはなかったですか?
「そうですね、うーん。結構グラビアのポーズって筋肉痛になるんですよ。ポージングはやっぱり難しいですね」
――無理な姿勢のほうが身体の線がきれいに写るっていうけど、そういうのもやらせてもらったの?
「いろいろやらせてもらいましたよ(笑)」
――ほかにどんなところが気に入ってますか?
「水で遊んでいるところの顔が好きです。プールの中に落ちたんです。雨降ってて、浮き輪で浮いてたんですけどひっくり返って顔も全部濡れちゃったんです」
――メイクしなおしですね(笑)。
「はい(笑)。またメイクしなおして。寒いって顔しないで頑張りました。本当に寒かったんですよ」
――大人っぽく仕上がったところは?
「赤い水着で岩場で撮ったのがちょっと大人っぽいかなと思います」
――自分で見て「セクシー」だと思う部分は?
「自分でですか? やっぱりベッドの上でのはセクシーになってるし、頑張ってセクシーな顔をしたんですけど、ちょっとわかんなくて。あとビリヤードやってるところとか」
みなさんの温かい目で
――イベントが7月26日(土)15:00~福家書店新宿サブナード店(福家書店イベント情報)、ファンの人に来てもらいたいと思いますので……。
「思います。本当に思います!」
――ファンの方にメッセージをどうぞ。
「初めてのイベントですごく緊張していると思うので、みなさんの温かい目で私を元気づけてください。ぜひ遊びに来てください。でもイベントがどういうものか全然わかんないんですよね」
――最初、マスコミの人の前で写真とコメントを取ります。
「マスコミの人が来るんですか?」
――行くつもりです(笑)。そのあと写真集を買ってくれた人と握手してお話しして、たくさん買ってくれた人には何か特典を渡したりすると思います。ゆかりんファンの人は来てくれるでしょ?
「た、たぶん(笑)」
――心細い返事だなぁ。公演でもちゃんと宣伝しておかないと(笑)。
「ちゃんと公演でも言います。なんか一人って心配なんですよね。AKBで(握手会などのイベントを)やるときは大人数じゃないですか。だからファンの人もたくさん来てくれるんですけど、一人になったら来てくれるのかなって思って」
DVDは……動いてます
――DVDも出るんですよね?
「7月24日に出ます」
――DVDのイベントは写真集と別にあるんでしょうか。
「あります」(※8/16(土)18:00~ソフマップ アミューズメント館)
――じゃあ、初めてDVDを撮った人に聞くのと同じような質問をしてみましょう。写真集との違いはあるんでしょうか。
「うーん。……動いてます」
――わかります、それは(笑)。
「あとは、すっごい笑ってると思います。ムービーのほうが恥ずかしかったんですよ」
――なんで?
「動くから」
――いつもステージで動いてるのに?
「カメラがちょっと近くて」
――近いものなんで(笑)。
「『近いな~』と思いながらやってて」
――「もっとゆっくり動いて」って言われたりしなかった?
「言われました。すごい言われました。ちょっと怒られました(笑)。なんででしょう」
――見る人はゆっくりみたいから、カメラもゆっくり、モデルもゆっくり動かなきゃいけないんですよ。
「『転がって』って言われて、ころころってやったら転がるスピードが速かったみたいで『だめだめ~』って言われてもう1回やり直しました」
あったかい場所のグラビア撮影は最高
――まだ出来上がってないから伝えにくいけど、DVDの見どころといったらどんなところ?
「心配なのは寒いのが伝わっちゃいそうなのが怖くて。プールに入ったんですけど、水中カメラが回っていて、すごく泳いでます」
――ジャケットの写真見ると泡のお風呂に入ってるけど、これはAKBではやったことないんじゃない?
「泡風呂、うん、ないですね」
――写真集とDVDを撮影してみて、グラビアの楽しさはわかってきましたか?
「そうですね、いろいろ寒い体験をしたけど、最近暖かい場所に行けたんですよ。すっごい暖かくて。それでグラビアの楽しさを知りました」
――(笑)。
「実は初めてのグラビア撮影のときに、寒いのと緊張しちゃってお腹が痛くなっちゃったんですよ。『グラビアのお仕事ってつらいんだな~』って思ったんですけど、最近暖かい場所でグラビア撮影をして、『グラビア撮影って最高!』って最近思ったんです!」
――自分の身体の部分のチャームポイントはどこでしょう。
「お尻のところにエクボがあるって言われました。『そこがチャームポイントだよ』ってメイクさんに言われました。あと脚ですかね。まっすぐです」
――さて、メンバーの人に見てもらうとなると、どんな反応が来そうでしょう。
「きゃっきゃ言われそうです」
――篠田麻里子ちゃんはイベントのときに「48人には買ってもらおうと思ってる」って言ってたけど、ゆかりんはそういうこと言わなくて平気?
「そうですね。買ってもらわなくていいからあげたいですね。見てもらえればいいです。公演のネタにしてもらえればいいです」
――今後、またチャンスがあったら好きなことやってもいいって言われたらどんなことをしてみたい?
「……とりあえずあったかい場所に行って海に入りたいですね。あとは、何ですかね、なんだろうなぁ」
――変わったコスプレとかしてみたいとか?
「じゃあラムちゃんのコスプレとか」
――それってこの前『AKB0じ59ふん』でやってなかったっけ?
「やりました(笑)。見てくれたんですか!?」
オーディションに受かって2~3日後には東京に
――ではAKB48に応募したときの話。「受けたらどう?」ってお母さんは言ってくれた?
「お母さんに秋元先生のこと言う前に書類を出したら、すぐに電話がかかってきたんですよ。戸賀崎さん(AKB48ファンなら誰もが知っている“劇場支配人”)からガラガラの声で電話がかかってきて。お母さんが『やめなさい』って言ってたんだけど(笑)、オーディションが2~3日後にあるって言われて、『じゃあ、とりあえず行きます』って言ってオーディションに行ったんです」
――(静岡から)東京にね。
「はい。制服で行って。そうしたらその日のうちに合格発表まであって、その2~3日後にこっち(東京)に出てきました」
――大変だね。先がどうなるかわからないのによく決心したね。
「もう全然意味わかんなかったですけど、でもそのときには何も考えてなく、『とりあえずやりたい!』っていう気持ちだけでしたね」
――家族から反対されなかった?
「お父さんが反対しました。お父さんが怒っちゃって喧嘩したまま出てきちゃって」
――その頃っていくつ?
「まだ16でした」
――そりゃあお父さんも心配するよ。喧嘩してでも引き止めたいよ。
「でもお母さんは『行っちゃいなよ』って応援してくれました」
――初日まで2ヵ月もなかったから当時は誰もが大変だったと思うけど。
「ダンスのレッスンがすごく大変で。運動が苦手で、もちろんダンスもしたことなくて、リズム感も全然なくて、ふつうのステップすら踏めなくてよく怒られたし、居残りもしてたし、そのときバイトもしてたから、忙しすぎてあんまり覚えてないです」
「癒し系」?
――スクランブルエッグのスタッフにゆかりんのことが気に入ってる人がいて、わざわざあなたのことをコラムにしてる人がいるんですけど(笑)。
「私、それ、見たことあります」
――その人からの質問です。「『癒し系』と呼ばれてきましたが、今後は何系と呼ばれたいですか」とありますが、癒し系と呼ばれてるんでしたっけ?
「昔は癒し系だったんですけど、今は癒し系じゃないですね(笑)」
――今は何系なの?
「今は、確実に癒し系ではなくて」
――最初のころはおとなしくしてたもんね。
「最初のころは緊張してたのもあって、とりあえず“癒し系”って言っておこうって感じで自分でも言ってたんですけど、今は緊張もしなくて良くしゃべるので、癒し系とは言われないです」
――ゆかりんのファンの人はどういう人が多いですか?
「最近、新しい方も増えて顔の知らない方も増えたんですけど、私と似てる人が多いなって。結構ほんわかしてて、一緒に話しててもふわっとして話が終わっちゃう方が多かったです」
――ファンの方からもらう手紙にはどんなことが書いてあるの?
「たまにダメ出しとかもあるし、『あのMCはなかったよ』みたいな(苦笑)。でもだいたいほめてくれます」
――どういうことをほめてもらうことが多いんですか?
「MCの切り返しとか、よくほめてくれますね」
――細かいなぁ(笑)。
「細かいんですよ。私が覚えてないこともあって」
――MCの切り返しもすごくうまくなったよね。
「よく言われるようになりました。もう昔に比べたら全然(良くなって)」
――AKBで仲良くしてる人は?
「川崎希ですかね」
ゆるキャラから女優まで
――写真集やDVDのロケのことを川崎さんから聞いたりした?
「なんか笑ってました。『大丈夫だったよ』って」
――意味がわからないんだけど(笑)。
「ヘリコプターに乗ってて、のんちゃんから写メを送ってきてもらって、『へぇえ、すごいことしてるんだ』って思いながら。特にのんちゃんはアドバイスする子じゃないので(笑)」
――今までの2年半でいちばんつらかった時期は?
「Aの2ndのとき。あのときはチームA自体が病んでたというか、PARTY(※1st Stage『PARTYが始まるよ』公演)の頃はわからなかったことがわかるようになってきたというか。そのときはつらかったですね」
――出番とかポジションとか、いろいろあったんだろうね。
「でも今は天国ですね。チームAの子は『あのときはつらかった』ってよく言いますね」
――これからソロとしても活動していかなければいけないので、ほかのメンバーよりもちょっと自慢できるアピールポイントを。
「いっぱいありますよぉ」
――いっぱい言ってください。
「やっぱキャラですよ。私のキャラはなかなかいないと思います。ゆるキャラみたいな」
――私も含めてですが、しゃべらない頃のイメージを持ってるから、しゃべるとどうなるか知らない人も多いかも。
「それは結構言われます。しゃべるとテンパるんですよ。それも面白いって言われることもあるし」
――わりと毒を吐くこともあるし。
「そうですね。よくご存じで(笑)」
――ゆるキャラだけど実はよくしゃべるキャラがアピールポイントということでよろしいでしょうか。
「ですね」
――では今後、どのような仕事にチャレンジしてみたいですか。
「今、すごくグラビアが楽しいので、たくさんグラビアがやりたいのと、私の夢が女優さんなんですよ。なので女優さんをやりたいです」
――やってみたい役柄はありますか?
「ふだんできないような役をやりたいです」
――いじめる役といじめられる役だったらどっちがいい?
「いじめっ子」
――でもキャラとしてはいじめられる側だよね。
「だと思います。だからいじめキャラをやってみたいです(笑)」
――では最後に言い残したことを。
「この写真集とDVDをいっぱい見て、そしてイベントにもいっぱい来てください」
AKB48のファンの方ならゆかりんの魅力がこのインタビューの中でいろいろ見つけることができたと思います。写真集のイベントは7月26日(土)15:00~福家書店新宿サブナード店、DVDのイベントは8月16日(土)18:00~ソフマップ アミューズメント館です。劇場の外でのソロのゆかりんのイベントにもぜひ足をお運びください。(撮影・取材 岡田)
佐藤由加理『佐藤由加理1st写真集』発売記念イベントレポート